東京ディズニーランドの中でも屈指の人気アトラクションであるスプラッシュマウンテン。
このスプラッシュマウンテンが、なくなるという噂があるのをご存知ですか?
ある理由から、フロリダにあるスプラッシュマウンテンは2023年1月23日にすでに閉鎖、リニューアルに向けて動き始めているのです。
また、カリフォルニアにあるスプラッシュマウンテンも2023年5月31日をもって閉鎖されました(2023年6月5日追記)。
スプラッシュマウンテンは全世界でこのフロリダ、カリフォルニアと日本の3ヶ所のみにしかありませんでした。
アメリカの2パークでの閉鎖に伴い、世界で唯一となった日本のスプラッシュマウンテンですが、アメリカと同様に閉鎖されてしまうのでしょうか。
本記事では、スプラッシュマウンテンの閉鎖が噂される理由や、日本の現状となくなるのであればいつ頃なのかについて調べてみました。
スプラッシュマウンテンなくなる?日本の閉鎖状況は?
引用元:東京ディズニーリゾート公式サイト
早速、まずは実際に「閉鎖されるのか?」について公式な発表についてお知らせします。
スプラッシュマウンテン 閉鎖についての公式発表は「特になし」
東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドからのスプラッシュマウンテンに関する公式発表は、2023年6月時点では何もありません。
公式サイトにも、スプラッシュマウンテン閉鎖やリニューアルに関する記載は一切ありませんでした。
スプラッシュマウンテン 閉鎖について担当者は「予定はない」
2023年1月のフロリダ閉鎖時点では、オリエンタルランドの広報担当者は「現時点で変更やアップデートの予定はない」としているそうです。
ただし、取材先によっては「現在アメリカのディズニー社と検討中です」との返答があったところもあるようで、まだ現状閉鎖について方向性が決定しているわけではなさそうです。
<2023年6月5日追記>
2023年4月、カリフォルニアのスプラッシュマウンテンの閉鎖が決定・発表され、2023年5月31日をもって閉鎖されました。
このニュースが流れた際、「日本も同時になくなるのでは?」とSNSで話題になりましたが、オリエンタルランドから閉鎖の発表はありません。
一方で、2023年7月4日~9月6日に行われる「夏のプログラム」で昨年に引き続き「スプラッシュマウンテン”びしょ濡れMAX”」が実施されました。

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スプラッシュマウンテンなくなる?フロリダとカリフォルニア閉鎖の理由とは?
引用元:CNN
そもそも、なんでアメリカにある二つのスプラッシュマウンテンは閉鎖/リニューアルに至ったのでしょうか?
ここで東京ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの今後を予想するためにも、その点をおさらいしていきたいと思います。
スプラッシュマウンテン閉鎖の理由① ストーリー
丸太のボートに乗って滝壺に飛び込んでいくスリル満点のアトラクション「スプラッシュマウンテン」。
乗り物自体は知っているものの、ストーリーまで深く知っている方は少ないのではないでしょうか?
「自然豊かなシーンの中で、ウサギやくまが出てくる・・」くらいですよね。
引用元:東京ディズニーリゾート公式サイト
スプラッシュマウンテンの主人公「うさぎどん」。「笑いの国」を探して旅に出たうさぎどんは、「きつねどん」や「くまどん」に邪魔をされたり、その仕返しとして逆にふたりを罠にはめたりしながら冒険を続けます。度が過ぎた仕返しに怒ったきつねどんとくまどんに捕まったうさぎどん。「茨の茂みにだけは投げ込まないで!」と懇願するうさぎどんですが、きつねどんとくまどんは無慈悲にうさぎどんを茨の茂みに放り込みます。しかし、これも全て頭のいいうさぎどんの計算で、飛び込んだ茨の茂みの先にあるのはうさぎどんの家でした。無事に自宅に帰り着いたうさぎどんは、「笑いの国は自分の家のことだったんだ」と知る…というストーリー。
このユニークなストーリーは「南部の唄」という映画が元になっています。
スプラッシュマウンテン閉鎖の理由② 南部の唄
引用元:アマゾン
「南部の唄」は、1946年にアメリカで公開された映画で、日本でも1951年に公開されています。
舞台は奴隷解放宣言後のアメリカで、農場で働く黒人のリーマスおじさんと、白人の少年ジョニーとの交流を描いています。
スプラッシュマウンテンのテーマとなっているうさぎどんのお話は、リーマスおじさんがジョニーに語って聞かせる物語の部分なのです。
この映画「南部の唄」は人種差別そのものを描いた映画ではなく、もちろん、スプラッシュマウンテンに出てくるうさぎどんたちのお話も、人種差別とは関係ありません。
ですが、物語の舞台となったとされる「奴隷解放宣言後のアメリカ」で、黒人(リーマスおじさん)と白人(ジョニー)が仲良く交流していたというシチュエーションが、「事実と異なることを描いており、誤解を招きかねない」と批判されました。
また、ジョニーのお母さん(白人)がリーマスおじさんを解雇しようとするシーンがあったり、黒人たちは白人たちを「様」付けで呼んだりと、立場の違いをうかがわせる要素があることも問題視され、アメリカでは1986年以降公開が自粛されています。
日本でも、かつてはレンタルビデオ等の取り扱いがあったようですが、それらは全て廃盤となってしまい、2023年現在「南部の唄」を見られる方法はありません。
スプラッシュマウンテン閉鎖の理由③「Black Lives Matter」
アメリカでいち早くスプラッシュマウンテンの閉鎖が決定したきっかけは、「Black Lives Matter」と呼ばれる社会運動が起こったことでした。
Black Lives Matterは、人種差別撤廃を訴える運動で、特に白人警官による黒人への暴力等を批難するもの。
引用元:NHK
この運動は、ディズニーに限らず多くのエンターテイメント作品に影響を及ぼしました。
引用元:東京新聞
このスプラッシュマウンテンも「人種差別を助長している」と批判が集まり、スプラッシュマウンテンの廃止(リニューアル)が決定されたのです。
スプラッシュマウンテンなくなる?日本での最新対応策は?
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日本での閉鎖の予定は今の所ない、という現状ではありますが、それでは日本のスプラッシュマウンテンは一切この人種差別問題について触れていないかというとそうでもありません。
ここで、現状の日本の対応について触れておきますね。
スプラッシュマウンテン日本の対応:「Zip-a-Dee-Doo-Dah」が一部消えた
スプラッシュマウンテンのテーマ曲である「Zip-a-Dee-Doo-Dah」は、アトラクション内のほか、いろいろな場所でBGMとして流れていました。
・JR舞浜駅1番線発車メロディ
・ディズニーリゾートライン車内
・ボン・ヴォヤージュ
・東京ディズニーランドエントランス
・クリッターカントリー(TDL)
・スプラッシュ・マウンテン
・東京ディズニーランドホテル
・ディズニーアンバサダーホテルのピアノ など
しかし2022年8月、ディズニーリゾートラインの駅舎内BGMからこの曲が削除されたということがSNSに衝撃が走り、さらにその翌月には、ボン・ヴォヤージュやパークエントランスのBGMからも同曲が削除されています。
「Zip-a-Dee-Doo-Dah」は映画「南部の唄」の挿入歌ではありますが、差別的な歌詞がつけられているわけではありません。
ですが、「南部の唄」が正しい差別表現をしていなかったことで、不快な思いをして傷ついている人々が世界にはいるという事実を認識するのも大切なこと。
この曲がメインとなっている「スプラッシュマウンテン」からはまだ消えていませんが、閉鎖やリニューアルと関連していく問題の一つですね。
スプラッシュマウンテン日本の対応:他のアトラクションの例
差別的な面があるということで問題になったことのあるアトラクションは、実はスプラッシュマウンテンだけではないんです。
ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」には女性のオークションシーンがあり、この場面は以前から問題視されていた部分なんですよ。

直接的な表現がアトラクションに出てくる分、スプラッシュマウンテンよりも問題な気はしますよね…
2022年9月から2023年4月の長期間にわたり、メンテナンスのため休止していたカリブの海賊。
この長期メンテナンスでついに問題のシーンがカットされるのでは…と多くのディズニーファンが危惧していたのですが、結果は「変更なし」でした。
40周年おめでとう㊗️
メンテ終わりのカリブの海賊も特に変更なく良かった💯 pic.twitter.com/zvBgA7dT73
— peco (@tsukushi3004) May 3, 2023
この対応を受け、「もしかしたら日本ではスプラッシュマウンテンも存続できるのでは?」と期待する声はますます高まっています。
オリエンタルランドからの発表がない以上、正確な情報はわかりかねますが、多くの人を魅了するスプラッシュマウンテンにはなくなってほしくないですよね。
スプラッシュマウンテンなくなる?日本での閉鎖予想
WDWのスプラッシュマウンテンはいよいよ23日閉鎖だし、近くDLRの方も発表あると思うと、東京もそろそろ来るかもね。
OLCはディズニー・カンパニーとの間で検討を始めているとも発言してるからね… pic.twitter.com/X3Xf98fszR
— 玲音(れおん) 4/15陸🌈 (@2812Leon) January 16, 2023
正式発表はされていないものの、閉鎖されるとなったら、その前に乗りにいきたいし、ある程度の予想を立てておきたいですよね。
SNSなどの噂や考察から、閉鎖/リニューアルされるならいつ?を予想してみました。
スプラッシュマウンテン閉鎖予想① 閉鎖なら2027年以降
東京ディズニーランドでは、スペースマウンテンを含むトゥモローランドの一部エリアを大幅リニューアルすることが決定しています。
今のスペースマウンテンは2024年に運営を終了し、2027年にリニューアルオープンする予定です。
引用元:東京ディズニーリゾート公式サイト
スペースマウンテンと言えば、スプラッシュマウンテンとも並ぶ人気アトラクションのひとつ。
その期間に被せて、同様の人気を誇るスプラッシュマウンテンを閉鎖するということは流石に考えにくいのではないか、という意見が多くあがっているようです。
確かに「永遠に完成しない」をモットーにしているディズニーリゾートでは、絶えずアトラクションのリニューアルや新設が行われていますが、現行の大型アトラクションを複数同時に長期停止した例はこれまでにもありませんでした。
スプラッシュマウンテンのリニューアルが行われるとしても、新しいスペースマウンテンがオープンした、2027年以降になるのではないでしょうか。
スプラッシュマウンテン閉鎖予想② 閉鎖されずにテーマを若干変更
スプラッシュマウンテンは「クリッターカントリー」というテーマランドにあります。
小動物たちが暮らすこのエリアは、スプラッシュマウンテンのバックグラウンドストーリーと大きく関係しているのです。
引用元:東京ディズニーリゾート公式サイト
スプラッシュマウンテン自体のストーリーは、先ほどご紹介したうさぎどんの物語ですが、このテーマランドのバックグラウンドストーリーというのはこれとは違って、「アトラクションができた背景にある物語」を指します。
スプラッシュマウンテンのバックグラウンドストーリーを簡単に説明しましょう。
スプラッシュマウンテンは、元々は「チカピンヒル」という山でした。ここでは多くの小動物たちが暮らしていました。しかしある日、密造酒を作っていたアライグマのラケッティが蒸留機を爆発させてしまったのです。その結果、ビーバー兄弟が作っていたダムが決壊してしまい、チカピンヒルからは多くの水が噴き出すようになりました。この大量の水の流れを利用して小動物たちが川下りを楽しむようになったことがスプラッシュマウンテンの始まりだということです。
このように、スプラッシュマウンテンとクリッターカントリーは切り離して考えることができません。
スプラッシュマウンテン自体を無くしてしまうと、クリッターカントリーの物語にも齟齬が生まれてしまうのです。
すでに閉鎖されたフロリダにはクリッターカントリーがないため、バックグラウンドストーリーに矛盾が生じるという問題はありません。
また、2023年5月31日をもって閉鎖されるカリフォルニアにはクリッターカントリーがありますが、その隣にニューオーリンズスクエアというエリアがあります。
今後はこのニューオーリンズを舞台にした「プリンセスと魔法のキス」をテーマにしたアトラクションに生まれ変わる予定なので、こちらもリニューアルに違和感がないのだとか。
スプラッシュマウンテン リニューアル!
カリフォルニアとフロリダでプリンセスと魔法のキスになります pic.twitter.com/4L3qfO9ojn— 田中(仮名) (@tanakanottanaka) June 25, 2020
日本もアドベンチャーランドの一部エリアはニューオーリンズが舞台となっていますが、クリッターカントリーとは離れた位置にあるので、全く同じようにリニューアルするのは難しそうですね。
廃止の原因とされているのはスプラッシュマウンテンのバックグラウンドストーリーではなく、テーマとなっているストーリー。
そのため、スプラッシュマウンテン自体は存続するものの、内装やBGMを含むテーマが変更になる可能性もあるという意見もあります。
閉鎖されたり内容が変わってしまう可能性があるのなら、今のうちに乗っておきたい!と多いますよね。
スプラッシュマウンテンのプレミアアクセス(有料ファストパス)の売れ行きも、今後さらに伸びるかもしれません。
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スプラッシュマウンテンなくなる?日本いつで閉鎖の理由とは?まとめ
引用元:東京ディズニーリゾート公式サイト
スプラッシュマウンテンがなくなるかもしれないという話題について、いつ頃廃止されるのかや理由等についてまとめてきました。
- 現時点で日本のスプラッシュマウンテンがなくなるという明確な発表は出されていない
- アメリカの状況やBGMの現状から、絶対に廃止されないという保証があるわけでもない
日本のパークはディズニー社の直営ではありません。
そのため、日本のパークを運営しているオリエンタルランドがスプラッシュマウンテンの廃止を希望していなくても、アメリカの本社からの指示があった場合は従わなければならないでしょう。
「差別」という中々難しい問題ではありますが、できることならば、これまで通りのスプラッシュマウンテンをいつまでも楽しみたいものですね。
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スプラッシュマウンテン”びしょ濡れMAX”は、2022年・2023年と2年連続で開催されました!
スプラッシュマウンテンがなくなることなく、今後もディズニーランドの夏の風物詩になるといいですよね〜!