イオンのレジゴーで『スキャン忘れをすると万引き』になるの!?
気を付けたい「使い方」や「仕組み」を理解しよう!!
あなたの生活も変わる!?
イオンのスーパーマーケットに新しい仕組みが登場し、導入店舗も拡大中!!
イオンリテールは新たな買物の方法として、お客様ご自身が商品のバーコードをスキャンしながら買物をする「レジゴー」の導入を推進している。
しかし、お客様が操作をするだけの便利な機能には、防犯対策の弱さでもある”危険”も隣り合わせである。
それは、「スキャン忘れ」である。
お客様が”故意的”ではなかった場合でも、スキャン忘れでお店を後にしたことで「万引き」となるケースもある。
イオンレジゴーの使い方と仕組みを理解しておけば、安全で便利に利用できるはず。
現在のイオンレジゴーで、実際に起こってしまう「スキャン忘れ」による”万引き”を検証しに行きました。
使用してみて分かった”防犯対策の弱み”や、導入店舗の情報もご紹介します。
イオンレジゴーで『スキャン忘れ』をすると”故意”ではなくても「万引き」になるって本当!?

当然と言えばそうなりますが、万引きなどの「窃盗罪」になってしまうケースも予想されます。
実際に「スキャン忘れ」による”万引き”が起こった報告はありませんが、今後は起こりうる事象だと思います。
今回は「スキャン忘れ」をするとどうなるのか、イオンレジゴーの検証をしました。
故意でなくても「スキャン忘れ」は”万引き”になる
”故意ではない”としても万引きになることもあります。
しかし、「故意」についてはどう考えたらいいのでしょうか?
盗もうと思って盗んだ、の「盗もうと思って」の部分が故意っていうものだと思うのですが…。
詳しくは、「故意」とは罪を犯す意思のことを指します。
窃盗罪の故意とは、他人の財物を窃取することを認識・認容していること。
窃盗罪の故意のほかには不法領得の意思が必要であると解されており、単に財物に対する他人の占有を移転させようとする意思だけでは不十分だとされます。
不法領得の意思とは、「権利者を排除し他人の物を自己の所有物と同様に、その経済的用法に従って利用しまたは処分する意思」となっている。
つまり、自分のものとして自由に扱おうとする意思であると解されます。
驚きですが、盗む意思だけじゃ不十分となります。
しかし、どのみち「スキャン忘れ」であっても、会計をせずにお店を出てしまうと「万引き」に問われますのでご注意下さい!
法律ではどうなるの?
法律上では「万引き」という言葉は使いません。
万引きは、刑法第235条の「窃盗罪」に該当します。
例として、他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪として「十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金」に処されたりします。
「他人の財物を窃取した者」とありますが、万引きは、お店の商品を代金を支払わずに持ち去ることをいいますよね?
「お店の商品」が「他人の財物」に当たるのです。
店が管理している商品を買わずに持ち帰ることは、窃盗にあたります。
「スキャン忘れ」をしてしまった………では済まないので、イオンレジゴーの仕組みを利用する際は、必ず使い方を理解しておきましょう!
▼補足内容
「万引き」が成立するための条件
構成要件 | 内容 | |
---|---|---|
① | 実行行為 | 他人の財物を窃取すること |
② | 結果 | 被害者が財物を窃取されること(占有の移転) |
③ | 因果関係 | 実行行為と結果の関係が無理なく説明できること |
④ | 故意 | 万引きをしている自覚があること |
⑤ | 不法領得の意思 | 権利者を排除して、窃取した財物を自分で好きに使おうとする意思があること |
上記の内容が全て満たされることで、罪となります。
「スキャン忘れ」が起きる理由と注意点
イオンレジゴーの”スキャン忘れ”が起きる理由と「注意点」をご紹介します。
便利な会計の仕組みですが、「お客様一人で完結」できてしまうことが「スキャン忘れ」が起こる理由ですね。
店舗側が間に入らないことで、全てお客様ご自身に任されている状態です。
2重にチェックする機能としては、出口付近に設置されている、買い物リストを表示してくれるものだけ。
そのことから、お客様ご自身がすべき「注意点」をご紹介します。
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導入店舗では、お客様にお任せしている状況がほとんどなので、注意して会計を終えましょう。
「スキャン忘れ」をした場合にするべき行動
もしも、お客様が「スキャン忘れ」に気付いたらするべき行動をご紹介します。
①会計後すぐ
まず、会計後すぐに気が付いた場合は、近くにいる店舗のスタッフへ声をかけて、事情を説明しまし ょう。
差額の支払いなどを行い、通常では問題ないはずです。 |
②帰宅した後
次に、会計を終えて帰宅してしまった場合は、まずは電話で事情を説明して、その後の対応を確認しましょう。
おそらく、このケースの場合は黙っている人がほとんどであると思いますが、見つかれば「犯罪」になるので気を付けて下さい。 |
③店舗・警察から連絡
これは「窃盗罪」つまり万引きしたと言うケースです。
本人も気付いていなかったとしても、犯罪になるのです。 その場合は、店舗や警察に事情を説明しますが、それでも犯罪になるのが基本。 もし、お困りの状況になっているのであれば、「法律事務所」を調べて連絡しましょう。 有料にはなるでしょうけど、解決策やアドバイスを受けることができます。 |
いずれにしても、起こってしまった事に対しては、誠意をもって対応することを心掛けましょう!
”スキャン忘れ”をすると万引き!?イオンレジゴーの『使い方・仕組み』をご紹介

イオン、レジに並ばない新買い物スタイル「レジゴー」。スマホで自分でレジ打ち – Impress Watch
イオンレジゴーの「仕組み」をご紹介
イオンレジゴーは、2020年3月から本格展開されている、「レジに並ばない」「レジ待ち時間なし」の買物システムです。
店内で貸し出されている専用スマホや、お客様ご自身のスマホを使い、購入する商品のコードをスキャンしながら買物を進め、最後に対応する精算機に買物のデータを送信し、決済する仕組み。
イオンリテールとしては、『レジに並ばない”お買物スタイル「どこでもレジ レジゴー」』として打ち出した。
他にも買物途中に購入商品や買上金額が確認できることで買い忘れ防止にもつながるといったお客からの支持もあるという。30代~40代のファミリー世帯が多い地域にある導入店では利用率が3割を超えている店もある。
もともと新型コロナウイルスの問題が表面化する前から提案していたが、新型コロナウイルスによる「非接触・非対面」のニーズの高まりにも対応した方式として、2020年3月から本格展開を開始し、より注目を集めている。
イオンレジゴーの「使い方」を動画でご紹介
レジゴーとは「レジに並ばない」「レジ待ち時間なし」を実現するお買い物システム。
お客様自身が、店内で「貸し出し専用スマホ」もしくは「お客様の携帯アプリ」で購入する商品のバーコードをスキャン、画面操作で商品を選択しながら買物をし、最後にレジゴー専用の精算機に買物のデータを送信して決済する仕組みとなっています。
専用スマホは、専用のカートに設置することも出来る。
「非接触・非対面」の言葉がとびかう中、現在の環境に適応していると、2020年3月から本格的な展開をスタートしました。
購入する商品のバーコードを読み取り、買物カゴへ。
一度読み取りした商品はスマホの画面上で一覧リストを確認でき、買い忘れも防止にも役立つ。
商品は個数を選択して増やしたり、削除して取り消すこともできる。
会計の方法は、レジゴー専用のレジへ行き支払いを行う。
レジゴーに表示されるバーコードを読み取るだけで買い物データを連携でき、そのまま支払い方法を選択して会計を済ませる。
支払方法は通常のセルフレジと同じであり、現金、電子マネー、クレジットカードが利用可能です。
「貸出スマホ」と「お客様スマホ」の両方が使用できる
「貸出スマホ」を利用する!(店舗に置かれている専用スマホ)
「レジゴー」は、お客が所有するスマホではなく、店頭で貸し出した専用スマホを使用し、さらにスマホ自体では決済はせずに精算機にデータを送信して決済することが特徴。
スマホを持っていない人でも、個人情報を登録することなく、気楽に利用できる。
「お客様ご自身のスマホ」が使える!(専用アプリをダウンロード)
2021年4月22日10時より、レジゴー専用のiOSアプリの配信を開始。
Android版アプリの配信は5月下旬から開始となっています。
これにより店舗に置かれた専用スマホだけではなく、自身のスマホでレジゴーを使用できるようになりました。
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▼イオンレジゴーのアプリ「操作」方法


イオン公式
アプリ版では、「位置情報の取得」を許可しておく。
アプリを起動後は、利用店を選択するだけで、そのまま貸出端末と同様に使用することが可能となる。
お会計のチェックコードをかざすと”グリーンの画面”が表示されます。
導入店舗で、パンフレットも配布されています。
スキャン忘れ”をすると万引き!?イオンレジゴーを利用するお客様の『メリット・デメリット』とは?

まだ行ったことが無い方や、近くのイオンにレジゴーが無いという方もみえますが、今後イオンのレジゴーを使用する機会も増えると予想して、メリット・デメリットも参考にして頂けたらと思います。
利用するお客様の「メリット」とは
お客様の最大の「メリット」は、レジに並ぶ手間が省け、買い物の負担を減らすことが出来る。
小さなお子様連れで買い物をされる場合には、レジの待ち時間短縮はかなり助かるはず。
そして、ただ買い物に付き合っていた子供たちも、専用スマホを使いバーコードを読み取ったりしながら、一緒に買い物を楽しむことができる。
その他には、専用スマホの画面上で購入した商品の確認ができ、買い忘れ防止にも期待ができます。
対人の接触も少なくなり、感染症対策にもなるので、高齢者の方にも是非イオンのレジゴーを使っていただきたいシステムです。
利用するお客様の「デメリット」とは
商品のスキャンを忘れるなど、窃盗の疑いをかけられてしまったり、慣れない操作に混乱することもあり得る。
子供がスマホで遊んで手放さないことも考えられ、通常の買い物以上にストレスになうケースもある様だ。
あとは店舗によってもレジの場所が限られている為、今後の渋滞予測もあり、専用カートと専用スマホを戻す場所が遠いとの声もある。
ほとんどの方が便利と感じている反面で、「自分のした作業がしっかり出来ているのか?」「スキャン忘れが心配」「同じ商品の個数を入れ忘れてもレジ通りそう」などの声もあるようですね。
スキャン忘れを起こしたり、万引きに見られな様にお客様が注意することも大切になってきますね。
スキャン忘れ”をすると万引き!?イオンレジゴーの『防犯対策』の弱みと改善事例をご紹介

実際にイオンレジゴーを使ってみた感想から「防犯対策」の弱さや、今後に改善すべき参考例をご紹介します。
主な防犯対策とは
現代の防犯対策の仕組みにしては、少し古い手法でしょう。
イオンレジゴーでは、2つの防犯対策が取られています。
まず1つ目は、従業員や警備による対応ですが、こちらも昔からある対策で、これには人数にも限界があり、混雑ピーク時には防犯に対する効力は低下します。
そして2つ目が防犯カメラ。
これも以前から使われる方法で、問題が起こった際にいつでもチェック可能となるが、その保証も100%とは言えない。
むしろ、ほとんどの頼りどころが防犯カメラと言えますが、実際に映像を確認するなど、効率はかなり悪いと感じますね。
実際に起きた内容の確認作業から警察へ連絡し、事件ととりまとめて解決するまでもかなりロスが大きく、その場で防ぐことが1番の理想ですね。
レジ後のモニターで、購入した商品リストを確認できますが、いちいち確認するお客様は少なく、しても自分が損をしていないかだけでしょう。
改善すべき事例とは
現状の防犯対策ではかならず万引き・スキャン忘れが発生する恐れがあると感じました。
今後は防犯対策の改善がいるのではないか、そしてお店にとっては防犯の弱さが不安要素となるのではないでしょうか。
そして、防犯対策の弱さは、スキャン忘れにより、お客様が深いな思いをすることにも繋がります。
では、いったいどういった防犯対策をとるべきなのか、実際にある例を交えて検証。
あくまで参考としてみてください。
参考例①…ユニクロ・GUの無人レジ
タグの中に組み込まれている、バーコードの代わりとなる回路はRFID(radio frequency identifier)と言うもの。
買い物カゴをRFID専用レジ台の上に置くだけで、一括読み取りが行える優れもので、IDチップと小型アンテナが一体化されており、この中にバーコードと同じく様々なデータを書き込むことが可能。
カゴごとレジに置くことで、入れた商品を全てスキャンしてくれる。
スーパーでは代替え出来ない仕組みだが、これに近い改善を検討も可能ではないでしょうか。
参考例②…Amazon Go
アマゾンが展開するレジなし無人スーパー「Amazon Go」は、店舗の天井に並べた多数のカメラで個々の顧客を特定し、どの客がどの商品を選ぶかを追跡することによって、店内精算が不要になったた新しい技術で、会計は利用者が店を出る際に、クレジットカードに請求される仕組み。
入店前に「Amazon Go」のスマートフォンアプリを起動しスキャンをし、利用者が商品を取るごとに、商品棚のセンサーが作動して料金が加算され、商品を棚に戻せば、会計から引かれるというもの。
同じものを取り入れるとなると、やはりスーパーには難しいかもしれないが、同様の実験はアメリカでも実施されている。
ただし、この仕組みを導入すればかなりの経費も必要となる為、同様の仕組みを構築していくのも良いかもしれません。
スキャン忘れ”をすると万引き!?イオンレジゴー『導入店舗』の最新情報をご紹介

イオンリテールは昨年3月にレジゴーを開始。
担当者は「来年2月末までに導入店舗を100店舗まで増やす計画である」と語る。
2021年7月 現在、分かっている範囲でイオンレジゴーがある店舗の”最新情報”をまとめました。
イオンレジゴーの「導入店舗」一覧リスト
東京都:レジゴーを導入店舗
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千葉県:レジゴー導入店舗
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埼玉県:レジゴー導入店舗
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神奈川県:レジゴー導入店舗
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愛知県:レジゴー導入店舗
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岐阜県:レジゴー導入店舗
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三重県:レジゴー導入店舗
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静岡県:レジゴー導入店舗
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広島県:レジゴー導入店舗
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新潟県:レジゴー導入店舗
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宮城県:レジゴー導入店舗
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今後も追加を行ってまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。
イオンレジゴーの精算機に「非接触パネル」を導入推進
一部の店舗では、精算機のタッチパネルに非接触センサーを取り付けることで、パネルから約2㎝のところに指を近づけるだけで操作ができるようにした「非接触パネル」を導入。
今後、既存の店舗も順次、「非接触」に対応した仕様に切り替えていく予定である。
まずはレジゴー専用精算機から導入を進め、4月末までにレジゴー導入店舗全店で非接触パネルに切り替える予定で、さらにセルフレジ、セミセルフレジのタッチパネルへの導入も検討。
イオンレジゴーで『スキャン忘れ』をすると”万引き”になる!?使い方や仕組み・導入店舗と防犯対策まとめ

導入店舗で実際に買い物をしてきました。
カゴを取り、買い物はじめから会計を終えてお店を出るまでを、お客様に作業をすべて任せるかたちになるイオンのレジゴー。
今回はイオンレジゴーは便利であるが、”防犯対策の弱さ”もあり「スキャン忘れ」により”万引き”となるケースも予想し、検証をおこないました。
故意ではなくても”スキャン忘れ”により、「万引き」となるケースは起こりうるのです。
つまり、お客様ご自身が「使い方」「仕組み」をしっかりと理解する必要がありますね。
お客様とお店側の両方が、故意でない事でトラブルとなり、お買い物にストレスを感じてしまうでしょう。
導入店舗も増えるイオンレジゴーの今後として、お客様は防犯対策を当てせず、使い方と仕組みを理解し、「スキャン忘れ」が無いようご自身で責任を持って、スマートに買い物を楽しみましょう!